◎警察は5日遅くに市内の高速道路脇に放置されていたトレーラーを発見。車内から声がしたため、扉をこじ開けたところ、中南米の亡命希望者が押し込まれていた。
メキシコ当局は6日、中部ベラクルス州の高速道路脇に放置されていた大型トレーラーのコンテナから移民343人を救助したと発表した。
当局によると、343人のうち103人は未成年。健康状態に問題はなく、全員収容センターに移送されたという。
警察は5日遅くに市内の高速道路脇に放置されていたトレーラーを発見。車内から声がしたため、扉をこじ開けたところ、中南米の亡命希望者が押し込まれていた。
ベラクルス州は米国への移住を希望する人々が通過する地域のひとつであり、トレーラーが放置されていた高速道路は人身売買組織がよく使うルートとされる。
運転手がトレーラーを放置した理由は不明。警察が捜査を進めている。
地元テレビ局は専門家の話を引用し、「人身売買組織は移民を確実に移送するために、使用するトレーラーやトラックの機能を向上させている」と報じた。
報道によると、トレーラーの貨物室の屋根には換気口があり、移民たちはブレスレットで色分けされていたという。
未成年のほとんどはグアテマラ出身だった。米国で生活する移民は人身売買業者にお金を支払い、子供や親族を連れてくるよう頼むことが多い。
報道によると、成人の国籍は主にグアテマラ、ホンジュラス、エルサルバドル、エクアドルであった。