▽エコノミストたちは商業銀行の高金利がメキシコの経済成長を妨げていると指摘。景気後退の懸念を煽っている。
メキシコのシェインバウム（Claudia Sheinbaum）大統領は14日、アマドール（Edgar Amador） 大蔵公債相（財務相）に対し、銀行が商業ローンと開発ローンの両方の金利を引き下げられるよう指示したと明らかにした。
シェインバウム氏は定例会見で、「金利はまだまだ高く、国民が安心して融資を受けることができる環境を整えるべきだ」と語った。
またシェインバウム氏は「商業銀行は中央銀行の政策金利に合わせて金利を引き下げるべきである」と述べ、アマドール氏に全国地方銀行協会の場でその旨を説明するよう求めた。
エコノミストたちは商業銀行の高金利がメキシコの経済成長を妨げていると指摘。景気後退の懸念を煽っている。
中銀は先月下旬、政策金利を9%に引き下げ、インフレの鈍化を強調したが、貿易摩擦と経済見通しの悪化に関連する不確実性の高まりを警告した。
メキシコの消費者物価指数（CPI）はほぼ4年ぶりの低水準となっている。
