◎警察は6人の身元と死因を明らかにしていない。
メキシコ、首都メキシコシティの警察官(Marco Ugarte/AP通信)

メキシコ南部チアパス州で3人の子供を含む一家6人が何者かに殺害された。捜査当局が14日、明らかにした。

それによると、事件はグアテマラと国境を接するチアパス州郊外の町で発生。地元メディアは治安筋の話しとして、「6人の身体には複数の銃弾痕があった」と伝えている。

警察は6人の身元と死因を明らかにしていない。

チアパス州では世界最大の麻薬組織「シナロア・カルテル(Sinaloa Cartel)」と同国№2の「ハリスコ新世代(Jalisco New Generation)」が支配権を争っている。

中部グアナフアト州でも先週、正体不明の武装集団が民家に押し入り、子供2人と女性4人を殺害する事件が発生した。

両州では近年、カルテルやギャングによる血生臭い抗争が激化している。

地元メディアによると、武装集団はグアナフアト州レオンの民家に押し入り、銃を乱射。家主である男性は自宅におらず、無事だった。

地元メディアが報じた映像にはこの民家に国境警備隊の制服を着た5人組が入るところが映っていた。5人はその後、大きな黒いビニール袋を持って家を出た。

オブラドール(Andrés Manuel López Obrador)大統領は14日の定例会見でこの事件に言及。「国境警備で契約を結ぶ5人の民兵が軍規違反で拘束された」と述べたが、それ以上の詳細は明らかにしなかった。

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