メキシコ、ブラジル産鶏肉の輸入禁止措置を緩和
ブラジルでは先月中旬、国内の養鶏場で初めて鳥インフルが検出された。
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メキシコ政府がブラジル産鶏肉の輸入禁止措置を緩和し、対象を南部リオグランデドスル州の製品に限定した。ブラジル農業省が10日、明らかにした。
ブラジルでは先月中旬、国内の養鶏場で初めて鳥インフルが検出された。
これを受け、メキシコ、中国、EUなど、数十カ国がブラジル産鶏肉の輸入を一時停止した。
ブラジルは世界最大の鶏肉輸出国である。
震源地であるリオグランデドスル州の地元当局は消毒と監視体制を強化している。
鳥インフルは主に野鳥が持ち込むものであり、そのフンや唾液に触れた家禽が感染し、広がる。
ヒトへの感染は稀。感染したニワトリなどを扱う際には徹底した防疫対策が求められる。
H5N1型は近年、牛、犬、猫、アシカ、ホッキョクグマに至るまで、多くの動物から検出されるようになった。ヒトからヒトへの感染は報告されていない。H5N1、H5N2、H5N6、H5N8などの型が世界各地で流行している。
ブラジル農業省はメキシコが規制を緩和したと発表。一方で、アフリカ北西部・モーリタニアがブラジル産鶏肉の輸入を全面的に禁じたと明らかにした。
さらに、中東オマーンがリオグランデドスル州産の鶏肉の輸入を一時停止したとしている。