スポンサーリンク
▽メキシコとカナダは相互関税から除外されたが、別の関税に直面している。
メキシコ、首都メキシコシティの商店(Getty Images)

メキシコ経済省のグティエレス(Luis Rosendo Gutierrez)通商担当次官は3日、トランプ米政権に対する冷静なアプローチが「相互関税」の回避につながったという見解を示した。

グティエレス氏はロイター通信のインタビューで、「政府は来週、ラトニック(Howard Lutnick)米商務長官ら高官と何度も会談し、自動車、鉄鋼・アルミニウム関税などについて協議した」と語った。

トランプ(Donald Trump)大統領は2日、相互関税の詳細を発表。ほぼすべての輸入品に一律10%の関税を課し、中国やEUを含む主要貿易相手国にはさらに高い関税を課すとした。4月5日に発動する。

メキシコとカナダは相互関税から除外されたが、別の関税に直面している。

グティエレス氏はシェインバウム(Claudia Sheinbaum)大統領が米政府との協議を最優先するよう指示したと述べ、「報復ではなく話し合いで解決策を見出すという戦略が功を奏した」と強調した。「大統領の戦略はベストだったと思う。緊密に、建設的に、米国に様々な案を示しました...」

トランプ氏は先月初め、メキシコとカナダの輸入品に対する25%の関税を発動。中国には10%の追加関税を課した。

しかし、トランプ氏は2日後、USMCA(米国・メキシコ・カナダ協定)対象の製品に関しては4月2日まで関税を免除。その後、免除期間をさらに延長した。

フェンタニルの問題が解決すれば、この関税も12%まで下がる見通しだ。

カナダとは異なり、メキシコは報復措置を取らず、対話を望んでいる。カナダのカーニー(Mark Carney)首相は3日、約250億ドル相当の米国からの輸入品に対する対抗措置を発表した。

トランプ氏はメキシコとカナダのフェンタニルと不法移入対策に不満を示し、両国が必要な措置を取るまで関税を課し続けると警告している。

またトランプ氏はフェンタニルと不法移民の流入を阻止するために国境警備を強化。中南米の8つの麻薬カルテルを外国テロ組織に指定したり、不法移民を本国や第三国に送還している。

アフィリエイト広告
スポンサーリンク