◎この法律は25年1月1日に施行される。これにより、メキシコに停泊したクルーズ船の乗客は全員、一律42ドルを請求されることになる。
メキシコ議会上院は3日、同国に停泊するクルーズ船の乗客に1人あたり42ドルの入国税を課す法案を賛成多数で可決した。
下院は先週、法案を可決。メキシコ海運代理店協会は上院に法案を否決するよう求めていた。
当局はこれまでクルーズ船乗客の入国審査料は免除していた。寄港地ではクルーズ船から降りない人も珍しくない。
この法律は25年1月1日に施行される。これにより、メキシコに停泊したクルーズ船の乗客は全員、一律42ドルを請求されることになる。
メキシコ海運代理店協会は入国料を徴収することで、メキシコのクルーズ船業界は他のカリブ海諸国との競争に敗れ、多くの観光客を失うことになると主張している。
上院は3日遅くに法案を可決。空港の入国審査料と自然保護区の入園料も値上げが決まった。
オーバーツーリズム対策の一環としてクルーズ船を抑制する取り組みは世界中で行われている。メキシコのカリブ海沿岸は世界で最も忙しい寄港地のひとつであり、年間約400万人のクルーズ客を迎えている。
この税収の3分の2は防衛費に充てられる予定。港湾施設の改修は後回しだ。