◎15歳の少年は地元テレビ局の取材に対し、「超やばかったけど、大声を出して威嚇したら、尻尾を巻いて逃走した」と語った。
メキシコ・首都メキシコシティの住宅街にオオカミが現れ、警察と地元住民による壮絶な追跡劇が繰り広げられた。地元メディアが19日に報じた。
それによると、「メキシコオオカミ」とみられる個体は18日朝、メキシコシティ北部の地区で目撃されたという。
通報を受けたパトカーが現場に急行。オオカミを追跡するも取り逃がし、その後、多くの地元住民が捜索に参戦した。
オオカミの体長はジャーマン・シェパードサイズ。それに遭遇したという15歳の少年は地元テレビ局の取材に対し、「超やばかったけど、大声を出して威嚇したら、尻尾を巻いて逃走した」と語った。
別の少年はバイクで捜索に参加。「オオカミを捕まえに来たんだ」とSNSに投稿した。「学校の友達と誰が最初に捕まえるか勝負しています...」
警察は18日遅くに声明を発表。「数時間に及ぶ追跡劇の末、オオカミを確保した」と明らかにした。
地元メディアは関係者の話しとして、「警察の動物管理担当者がオオカミをロープで捕らえ、檻に入れ、保護施設に移送した」と伝えている。
オオカミがどこから来たかは不明だ。報道によると、オオカミは市立動物園近くの住宅街で最初に目撃されたという。
しかし、動物園は園内で飼育しているオオカミをチェックし、「脱走した個体はいない」と報告している。
オオカミはメキシコ中部の広い範囲に生息している。人口約2000万人の大都市であるメキシコシティで目撃されることは滅多にない。