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メキシコシティ市長側近殺害、実行犯含む13人逮捕

この事件は5月20日早朝、市中心部の交通量の多い大通りで発生。2人組がブルガダ氏の秘書と顧問に向けて自動小銃とみられる銃を乱射した。
2025年5月20日/メキシコ、首都メキシコシティ、市長の個人秘書と顧問が射殺された現場(AP通信)

メキシコ・首都メキシコシティのブルガダ(Clara Brugada)市長は20日、今年5月に自身の側近2人が射殺された事件に関与したとして、13人が逮捕されたと明らかにした。

ブルガダ氏は与党・国家再生運動(MORENA)の有力政治家。シェインバウム(Claudia Sheinbaum)大統領の盟友である。

この事件は5月20日早朝、市中心部の交通量の多い大通りで発生。2人組がブルガダ氏の秘書と顧問に向けて自動小銃とみられる銃を乱射した。

秘書は8発、顧問は4発被弾し、ほぼ即死状態であった。

検察によると、2人組は発砲後、近くに隠しておいたオートバイで逃走し、その後2度車を乗り換えて隣のメヒコ州に入ったという。

ブルガダ氏は声明で、「詳細は20日午後の記者会見で説明する予定だが、逮捕された13人のうち3人は殺害に直接関与し、残り10人は物流面で役割を果たした疑いがある」と述べた。

シェインバウム氏は昨年の大統領選で勝利するまでメキシコシティの市長を務めていた。

世界最大の麻薬組織シナロア・カルテルの宿敵ハリスコ新世代は2020年、メキシコシティ市内の大通りで当時の警察署長に待ち伏せ攻撃を仕掛け、3人を殺害。署長は生還した。逮捕者は出ていない。

メキシコはシリアやアフガンなどの紛争地を除いて、世界で最も危険な国のひとつであり、麻薬戦争の犠牲者は35万~40万人、それに巻き込まれて行方不明になった人は12万人以上と推定されている。

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