◎メキシコシティは自然の出口がない山脈の谷間に位置しており、山から流れてくる雨水などを貯水池に溜めている。
メキシコ、首都メキシコシティ郊外の貯水池(Getty Images)

メキシコ・首都メキシコシティの干上がった貯水池で火災が発生し、約30ヘクタールが焼失した。消防当局が6日、明らかにした。

それによると、火災は4日遅くに発生。枯れた下草と多くの樹木が焼失した。

メキシコシティ消防局は声明で、「火災は5日遅くに鎮火した」と報告。同局が公開した写真には黒焦げになった貯水池が写っていた。

この貯水池は数カ月前に干上がったと報告されている。

メキシコシティは自然の出口がない山脈の谷間に位置しており、山から流れてくる雨水などを貯水池に溜めている。

全焼した貯水池とその周辺は緑が濃く、市民が即席のサッカー場や家畜の放牧場として使っていたこともあった。

しかし、メキシコシティの昨年の降水量は平年を下回り、多くの貯水池が枯渇。市最大の池の貯水量は35%まで低下している。

これらの貯水池はメキシコシティ都市圏で生活する2000万人以上に供給する水の25%を占めている。残りのほとんどは市内の井戸から供給されている。

アフィリエイト広告
スポンサーリンク