◎アナリストたちはこの決定に衝撃を表明したが、中銀はこれを正当化した。
メキシコ銀行(中央銀行)は8日、先月の消費者物価指数(CPI)が6月から1%以上上昇したにもかかわらず、主要政策金利を0.25%引き上げて10.75%とした。
アナリストたちはこの決定に衝撃を表明したが、中銀はこれを正当化した。
7月のCPIは前年同月比で5.57%となり、中銀の目標値である3%から遠ざかった。
中銀はこの決定を正当化。成長率低下のリスクがあるとし、物価上昇はエネルギーや生鮮食品といった変動の激しいセクターで起きていると強調した。
しかし、物価変動の少ないセクターのCPIも0.3%上昇し、4%強となった。
米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスはこの決定に驚きを表明。「中銀は不必要なリスクを取った」と指摘した。
また同社はレポートの中で、「今回の利下げはメキシコ・ペソへの圧力を高める可能性がある」と述べた。
ペソはこの数週間、米ドルに対して大幅な下落に見舞われている。