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▽メキシコの消費者物価指数(CPI)は22年に8.7%という20年以上ぶりの高水準に達した後、中銀の目標値(3%±1ポイント)まで低下した。
メキシコ、首都メキシコシティ、中央銀行本館(ロイター通信)

メキシコ中央銀行は15日、3会合連続で政策金利を0.5%引き下げ、8.50%に設定した。

市場も利下げを予想していた。

金融政策決定会合は全会一致で利下げを決定。政策金利は8.50%となり、22年8月以来の低水準となった。

中銀は声明で、「今後の会合でも同程度の利下げを検討する可能性がある」と述べた。

メキシコの消費者物価指数(CPI)は22年に8.7%という20年以上ぶりの高水準に達した後、中銀の目標値(3%±1ポイント)まで低下した。

25年4月のインフレ率は3.93%に上昇したが、それでも目標範囲内である。

中銀は声明の中で、「理事会はメキシコの弱い経済活動および、最大の貿易相手国である米国との貿易摩擦も考慮した」と述べた。

また中銀は「米政権による経済政策の変更が、予測に不確実性を加えている」と述べ、米国の政策がインフレをどちらの方向にも動かす可能性があると警告した。

25年第1四半期(1~3月)のGDP伸び率は市場の予想を上回り、前年比プラス0.2%。テクニカル・リセッションを回避した。

国際通貨基金(IMF)は先月末に公表した2025世界経済見通しで、トランプ米政権の関税がメキシコ経済に打撃を与え、25年GDPが0.3%縮小すると予想。1月時点の予想はプラス1.4%であった。

メキシコ財務省は25年のGDP伸び率をプラス1.5~2.3%と予想。市場は26年3月時点の政策金利を7.75%と予想している。

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