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メキシコ・セメックス25年第3四半期決算、市場予想を上回る

セメント販売量は横ばい、レディーミクストコンクリートや砂利などの骨材販売量は小幅減となったものの、価格上昇により売上高は5%増加した。
メキシコのセメント大手セメックス(Cemex)のロゴ(ロイター通信)

メキシコのセメント大手セメックス(Cemex)が25年第3四半期(7~9月)の決算を公表した。

それによると、営業利益は前年同期比19%増となり、市場の予想を上回る業績を達成した。

同社は声明で、7~9月期のEBITDA(利払い前、税引き前、減価償却前利益)が8億8200万ドルに達したと発表。アナリストたちは8.3~8.6億ドルと予想していた。

セメント販売量は横ばい、レディーミクストコンクリートや砂利などの骨材販売量は小幅減となったものの、価格上昇により売上高は5%増加した。

人員削減を含むコスト削減策により約9000万ドルの節約効果が生じた。セメックスの従業員数はこの四半期で約4万200人に減少した。

純利益は35%減の2億6400万ドルに落ち込んだ。前年度のグアテマラ事業売却が響いた。セメックスによると、この要因を除けば、純利益は8%増加した。

セメックスは非中核資産の売却を進め、米国における骨材事業に注力している。7月には、さらなる事業売却が進行中であると示唆していた。

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