◎メキシコでは米国国境を目指す移民が急増する中、交通死亡事故が相次いでいる。
メキシコ南部、米国への亡命を希望する中南米の移民(Getty Images)

メキシコ南部オアハカ州の高速道路で移民を乗せたミニバスが横転し、子供を含む少なくとも18人が死亡、27人が負傷した。地元警察が6日、明らかにした。

それによると、亡くなったのはベネズエラやハイチなどの中南米出身者。女性2人と子供3人を含む18人の死亡が確認され、27人が病院に搬送されたという。

負傷者の容体は明らかになっていない。

オアハカ州警察が公表した写真には高速道路のカーブで横倒しになったミニバスが写っていた。事故原因は調査中。運転手を含む55人が乗っていた。

メキシコでは米国国境を目指す移民が急増する中、交通死亡事故が相次いでいる。

正規の書類を受け取った移民や不法入国者はバス、列車、貨物トラックなどを利用して北部の国境を目指す。

グアテマラとの国境に近い南部チアパス州では先週、移民を乗せた貨物トラックが高速道路で横転し、キューバ人10人が死亡、17人が重傷を負った。国境警備隊によると、亡くなったのは全員女性で、うち1人は未成年であった。

メキシコ当局は正規の書類を持たない移民の路線バス利用を禁じているため、人身売買組織に金を払えない移民は整備不良のバスを借りたり、通りかかったトラックをヒッチハイクしたりする。

チアパス州の高速道路で先週初めに発生したトラックの横転事故では中米の移民2人が死亡、27人が負傷した。

米テキサス州の国境に近いコアウイラ州では中米の移民2人が走行中の列車に乗り込もうとしてひかれ、死亡している。

アフィリエイト広告
スポンサーリンク