◎事件は米テキサス州とタマウリパス州を結ぶ橋の上で9日未明に発生。テキサスからメキシコ側に入った車列が銃撃を受けた。
メキシコ北東部タマウリパス州の米国国境付近で武装集団が銃を乱射し、米国人を含む3人が負傷した。地元当局が10日、明らかにした。
それによると、事件は米テキサス州とタマウリパス州を結ぶ橋の上で9日未明に発生。テキサスからメキシコ側に入った車列が銃撃を受けたという。
当局は当初、9人が負傷したと発表していたが、その後、「3人が負傷、6人がショック状態でテキサス州の病院に搬送された」と訂正した。
AP通信はタマウリパス州当局者の話しとして、「負傷者の中にはメキシコ系米国人が含まれる」と伝えている。身元は明らかになっていない。
当局によると、負傷した3人はメキシコ中央部に観光に行く予定だったという。
警察は車列に向かった銃を乱射したトラックの行方を追っている。地元メディアによると、このトラックは麻薬カルテルが好んで使う装甲車仕様に改造されていたという。
タマウリパス州ではこの数ヶ月、暴力事件が相次いでおり、中央政府は陸軍兵士数百人を送り込み、麻薬組織「湾岸カルテル」や同国№2の麻薬カルテル「ハリスコ新世代(Jalisco New Generation)」などの活動を監視している。