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▽ジャンクフードは栄養価が低く、カロリーや塩分、糖分が高い食品を指す。揚げ物、ハンバーガー、フライドポテト、ピザ、スナック菓子などが代表格だ。
工業的に加工されたジャンクフードの代表格たち(Getty Images)

メキシコ政府が子供の肥満と糖尿病に対処するため、全土の学校でジャンクフードを禁止する、

昨年秋に公表されたこの健康ガイドラインはメキシコの学校で何世代にもわたって主食となってきた、砂糖入りの果実飲料、世界中で愛されているポテトチップス、フライドポテト、大豆で包まれたチリ味のピーナッツなど、塩味や甘味の強い加工食品を根絶することを目的としている。

ジャンクフードは栄養価が低く、カロリーや塩分、糖分が高い食品を指す。揚げ物、ハンバーガー、フライドポテト、ピザ、スナック菓子などが代表格だ。

メキシコ教育省は今週、この禁止令が法律で定められたことを発表。「さらば、ジャンクフード!」とX(旧ツイッター)に投稿した。そして、子供たちのために健康的な食事を作ることで、政府の活動を支援するよう保護者に呼びかけた。

「メキシコの新しい学校制度の基本原則のひとつは、健康的な生活です。この方針は、親たちの間で高いレベルで受け入れられているのです...」

メキシコの食文化を再構築し、次世代の消費者を肥満と糖尿病から救うというこの野心的な試みは、世界的な肥満蔓延の流れを変えようと各国政府が奮闘するなか、注目を集めている。

この禁止令により、全国の学校は塩分、糖分、カロリー、脂肪分が高いことを示す警告マークが1つでも表示されている飲食物を段階的に排除しなければならない。

前政権は2020年、この警告マークの表示を義務付けた。

学校はタコスのようなジャンクフードに代わる、より栄養価の高いものを生徒に提供し、ジュースではなく飲料水を提供する必要がある。コカ・コーラなどもってのほかだ。

自称健康オタクのシェインバウム(Claudia Sheinbaum)大統領は「ポテトチップスやハンバーガーより米や野菜を食べましょう」と宣伝している。

政府の統計によると、メキシコの子供の3分の1は極度の肥満、または肥満とみなされている。

命令に違反したと認定された学校の管理者は最大5450ドルの罰金を科される。

しかし、専門家によると、メキシコの学校約25万5000校の監視は緩く、その多くに水道がなく、電気が通じていない学校もあるため、この禁止令をうまく機能させるにはかなりの工夫が必要になりそうだ。

また、休み時間や授業終了後には露天商が学校前でキャンディー、チップス、ナチョス、アイスクリームなどを販売する。政府は学校外で蔓延するジャンクフードをどうするかは明らかにしていない。

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