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▽トランプ米大統領は就任初日にメキシコ湾の名称をアメリカ湾に変更する大統領令に署名した。
メキシコのシェインバウム大統領(Getty Images/AFP通信)

メキシコシェインバウム(Claudia Sheinbaum)大統領は17日、米IT大手グーグルがマップ上の「メキシコ湾」の名称を「アメリカ湾」に変更したことについて、訴訟を起こすかどうかはグーグルにかかっていると表明した。

シェインバウム氏は定例会見でこの問題に言及。「グーグルに送った書簡の回答を待っている」と語った。

トランプ(Donald Trump)米大統領は就任初日にメキシコ湾の名称をアメリカ湾に変更する大統領令に署名した。

メキシコ湾という名称は1607年につけられた。

グーグルは先週、この大統領令に基づき、米国でログインしたユーザーのメキシコ湾表記をアメリカ湾に変更した。米国以外の国・地域では2つの名称が併記される。メキシコでログインした場合はメキシコ湾のままだ。

シェインバウム氏はトランプ氏の大統領署名後にグーグルの副社長から届いた書簡を公開。それによると、同社はその方針を変更しないという。

政府はその後、グーグルに別の書簡を送り、ホワイトハウスからの命令を見直すよう促し、「それが有効なのは米国が主権を持っているエリア、海岸から22海里まで」と主張した。

シェインバウム氏は「グーグルの返答待ちであり、なければ裁判に打って出る」と述べた。

現状ではメキシコ湾はグーグルマップ上で、アメリカ国内では「アメリカ湾」、メキシコ国内では「メキシコ湾」、その他地域「メキシコ湾(アメリカ湾)」と表示されている。

グーグルは名称を変更した理由について、「政府が名称を更新した場合、その変更を適用する長年の慣例がある」と説明している。

メキシコ政府は米国がメキシコ湾の約46%しか管轄していないため、名称変更はメキシコの主権を侵害するものであると主張している。残りはメキシコが49%、キューバが5%を管轄しているとのこと。

国連もメキシコ湾という名称を公式に認めている。

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