▽今月初め、行方不明者を捜索する活動家が何百もの靴やリュックサックなどの所持品とともに、数百の人骨を発見した。
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メキシコの警察当局が西部ハリスコ州の麻薬カルテル集団墓地に関与したとされる容疑者を逮捕した。ハルフッシュ(Omar Garcia Harfuch)治安・市民保護相が24日、明らかにした。
それによると、この男は偽名で活動し、麻薬カルテル「ハリスコ新世代」が運営する施設のリクルート活動を指揮していたという。
ハルフッシュ氏はSNSに声明を投稿。「容疑者は2024年5月から2025年3月初旬までの間、カルテルのために個人をリクルートしていた」と明らかにした。
またハルフッシュ氏は「容疑者はリクルートに特化した犯罪集団を管理していた」と述べた。
それによると、容疑者は主にソーシャルメディアを使って偽の求人情報を提供していたという。
地元メディアは容疑者が運営していたとされるサイトを「恐怖の集団墓地」と呼んでいる。
今月初め、行方不明者を捜索する活動家が何百もの靴やリュックサックなどの所持品とともに、数百の人骨を発見した。
この施設はハリスコ新世代が運営。ハリスコ州グアダラハラから60キロほど離れた砂漠地帯にある。行方不明者の親族たちが参加するNGOはこの敷地内に入って家族の持ち物を探していた。
ハリスコ州は同国で最も危険な州のひとつであり、世界最大の麻薬組織シナロア・カルテルの宿敵ハリスコ新世代の本拠地がある。
ハリスコ州でこのような集団墓地が見つかることは珍しくない。
今回NGOが調べた施設は昨年9月に州当局が一度捜索を行っていた。
当局は当時、ハリスコ新世代の構成員とみられる10人を逮捕、2人の人質を救出し、1人の遺体を発見したと明らかにしていた。