◎参加者はオブラドール大統領が国を分断していると非難し、6月2日の大統領選で保守系野党・国民行動党(PAN)のガルベス上院議員に投票するよう呼びかけた。
メキシコの首都メキシコシティで19日、オブラドール(Andrés Manuel López Obrador)大統領と与党・国家再生運動(MORENA)に抗議する集会が開かれ、数万人が参加した。
参加者はオブラドール氏が国を分断していると非難し、6月2日の大統領選で保守系野党・国民行動党(PAN)のガルベス(Xóchitl Gálvez)上院議員に投票するよう呼びかけた。
オブラドール氏は富裕層、メディア、個人主義者と呼ばれる人々を定期的に批判することで、左派から絶大な支持を得ている。
この集会はもともと、MORENAの標的になっている選挙機関を擁護するために呼びかけられたものだった。
しかし、会場にはガルベス氏の支持者が大挙して押し寄せ、横断幕やのぼりを掲げた。
最新の世論調査によると、同国初の女性大統領を目指すMORENAのシェインバウム(Claudia Sheinbaum)氏がガルベス氏をリードしている。
メキシコ大統領の任期は1期限りの6年である。
集会に参加した女性はAP通信の取材に対し、「オブラドールは自分の支持者だけが善良な市民で、それ以外に権利はないと言っている」と語った。
デモ隊はMORENAが最近可決した、「税金滞納者の個人年金口座を差し押さえ、他の年金受給者に割り当てる」という新法に不満と怒りを表明した。
ガルベス氏は当選すれば、この法律を無効にする大統領令を出すと有権者に約束している。