◎メキシコで殺害されたジャーナリストはこの5年で少なくとも52人にのぼる。
メキシコ南部ゲレロ州アカプルコでジャーナリストが何者かに射殺された。地元メディアが16日に報じた。
それによると、死亡したのはゲレロ州に拠点を置く報道機関の男性ディレクター。遺体が見つかった場所と日付は明らかにされていない。
麻薬カルテルの暴力に巻き込まれた被害者を支援する団体によると、この男性は2019年にも何者かに銃撃されていたという。
メキシコではカルテルやギャングの活動を取材するジャーナリストが相次いで殺害されている。
1週間前には西部ナヤリ州で大手新聞社の特派員の遺体が見つかったばかりである。
同国の麻薬戦争を取材する地元メディア、特に小さな新聞社・報道機関は標的になりやすい。今回殺害された男性も地元のテレビ局に勤めていた。
アカプルコは長年、同国を代表するビーチリゾートのひとつであったが、最近は複数のカルテルが活動する危険地帯になってしまった。
報道によると、アカプルコのビーチで16日、バッグに入ったバラバラ遺体が見つかったという。遺体の身元は明らかにされていない。
国際ジャーナリスト連盟(IFJ)はメキシコをジャーナリストにとって最も危険な国のひとつに位置付けている。それによると、同国で殺害されたジャーナリストはこの5年で少なくとも52人にのぼるという。
男性が務めていたテレビ局はその死を悼み、遺族に哀悼の意を表した。