メキシコ、25年4月前半のインフレ率鈍化見通し=ロイター調査

▽アナリストたちは物価が前2週から0.09%上昇、コア・インフレ率は0.21%上昇すると予想している。
メキシコ、首都メキシコシティの市場(Getty Images/AFP通信)

メキシコの25年4月前半の消費者物価指数(CPI)が鈍化した可能性がある。

ロイター通信は22日、アナリストの予想値を公表し、中央値は3.89%、3月後半の3.93%を下回った。

特に変動の大きい食品とエネルギー価格を除いたコア・インフレ率は3.78%に低下すると予想。2020年5月以来の低水準となる可能性がある。

アナリストたちは物価が前2週から0.09%上昇、コア・インフレ率は0.21%上昇すると予想している。国家統計局INEGIは24日に公式統計を発表する予定だ。

中央銀行は先月、政策金利を0.5%引き下げ、9.0%に設定。インフレの鈍化を強調する一方、貿易摩擦と経済見通しの悪化に関連する不確実性の高まりを警告した。利下げは2会合連続であった。

中銀の次回の金融政策決定会合は5月15日に予定されている。

国際通貨基金(IMF)は22日に2025年の世界経済見通しを更新。トランプ米政権の関税がメキシコの経済に打撃を与え、25年のGDPは0.3%縮小すると予想した。1月時点の予想はプラス1.4%であった。

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