メキシコ25年5月インフレ加速見通し=ロイター調査

中銀は先月の金融政策決定会合で政策金利を0.5%引き下げ、8.50%に設定。利下げは3会合連続であった。
メキシコ、首都メキシコシティの市場(Getty Images)

メキシコの先月の消費者物価指数(CPI)が経済の弱含みが続く中、4月を上回る可能性が高まっている。

ロイター通信は6日にアナリスト10人のデータを更新。25年5月のインフレ率の中央予想値は前年同月比4.39%増となった。4月のインフレ率は3.93%であった。

食品やエネルギーを除くコアインフレ率は4.04%増と予想している。

5月のインフレ率は前月比で0.23%増、コア指数は0.27%増。統計局は9日に公式データを発表する予定だ。

中央銀行はインフレ目標を3%に設定している。

中銀は先月の金融政策決定会合で政策金利を0.5%引き下げ、8.50%に設定。利下げは3会合連続であった。次回の金融政策決定会合は6月26日に予定されている。

中銀は先月末の四半期レポートで、国内経済の鈍化とトランプ米政権の貿易政策による不確実性を理由に、今年と来年の経済成長見通しを大幅に引き下げた。

25年のGDP伸び率はプラス0.1%と予想。2月の0.6%から引き下げた。26年のGDP伸び率も半減させ、以前の1.8%から0.9%とした。

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