▽トランプ米大統領は先週、不法移民の強制送還を開始する大統領令に署名した。
メキシコのシェインバウム(Claudia Sheinbaum)大統領は27日、米国から強制送還されたメキシコ人以外の移民も受け入れていると明らかにした。
それによると、過去1週間で受け入れた移民は4000人を超え、その大半がメキシコ人だという。
トランプ(Donald Trump)米大統領は先週、不法移民の強制送還を開始する大統領令に署名した。
シェインバウム氏は定例会見でこの取り組みに言及。「それから1週間経つが、メキシコが受け入れた強制送還者の大幅な増加はまだ見られない」と語った。
またシェインバウム氏は「我が国は移民に正規書類の作成を促す”メキシコ残留プログラム”の再開に同意していない」と強調した。
このプログラムはメキシコ人以外の移民をメキシコに送り返し、米国による手続きを待つというものだ。
シェインバウム氏によると、強制送還者の一部は民間航空機を使ったメキシコ入りしたという。
メキシコ政府は週末、不法移民を乗せた米軍機の着陸要請を拒否した。理由は明らかになっていない。
コロンビア政府も同様の措置を取ったが、26日に方針を見直した。ブラジル政府は週末に米国から専用機で移送されてきた移民が機内で手錠をかけられていたとして、米当局に抗議している。