◎保護されたのは中南米の移民で、その多くが脱水症状に陥っていた。
メキシコ中部ベラクルス州の料金所で大型トラックの荷台に押し込まれた移民350人が保護された。メキシコ内務省移民局(INM)が15日、明らかにした。
それによると、保護されたのは中南米の移民で、その多くが脱水症状に陥っていたという。
州警察は15日未明、ベラクルス州の高速道路の料金所で不審な大型トラックを発見。停車を求め、荷台を確認した。
地元メディアは関係者の話しとして、「警察は赤外線モニターで車内に人が押し込まれていることを確認し、運転手を拘束した」と伝えている。
警察官は荷台の中から悲鳴が聞こえたため、扉を開けたところ、女性と子供が飛び出してきた。
INMによると、350人のうち340人がグアテマラ出身、6人がエクアドル、3人がホンジュラス、1人がエルサルバドルだった。
INMは声明で、「未成年および同伴者のいない未成年は児童福祉局の保護下に置かれた」と述べている。
その他の成人はベラクルス州にあるINM事務所に連行され、移民の資格を得るために必要な手続きを受ける予定だ。
大型トラックの運転手は人身売買に関与した疑いで現行犯逮捕された。警察は運転手の身元と認否を明らかにしていない。