メキシコ大統領、米軍の介入を否定、トランプ氏発言受け
トランプ氏は前日、メキシコ政府が米国への麻薬密輸を阻止しない場合、「メキシコへの攻撃を開始する」と表明した。
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メキシコのシェインバウム(Claudia Sheinbaum)大統領は18日、同国に対する米軍の介入の可能性を否定し、「メキシコ領土での軍事行動を望んでいない」と表明した。
シェインバウム氏は定例会見でトランプ(Donald Trump)米大統領の発言に言及。「そのようなことは起こらない」と強調した。
トランプ氏は前日、メキシコ政府が米国への麻薬密輸を阻止しない場合、「メキシコへの攻撃を開始する」と表明した。
トランプ氏はホワイトハウスの記者団に対し、「麻薬の流入を阻止するために必要なことは何でもやる」と語った。
トランプ氏は不法移民と合成麻麻薬ェンタニルによる「脅威」を理由に、国際緊急経済権限法(IEEPA)に基づく国家非常事態を宣言。メキシコ国境に軍を展開し、軍用機で不法移民を送還するなど、様々な移民・麻薬対策を導入している。
トランプ政権は2月、メキシコの麻薬組織シナロア・カルテルやハリスコ新世代など、中南米の8つの麻薬組織を「外国テロ組織」に指定した。
フェンタニルは2ミリグラム服用しただけで死に至る可能性があり、その効果はモルヒネの100倍、ヘロインの50倍といわれている。
米国では過去10年間で45万人以上が合成オピオイドの過剰摂取で死亡、数百万人が中毒になっている。その最大の要因がフェンタニルである。
米国に流入するフェンタニルの99.99%がメキシコ製である。
