◎火山灰は視界を悪くするだけでなく、研磨剤として作用し、航空機の翼や胴体にダメージを与える可能性がある。
メキシコの首都メキシコシティにある2つの主要空港が20日、近郊の活火山「ポポカテペトル山」の噴火により、運航を一時停止した。
地元メディアによると、ベニート・フアレス国際空港は20日の午前4時25分(現地時間)に運航を停止。滑走路に積もった火山灰を除去・点検を行い、午前10時に運航を再開した。
昨年開業したフェリペ・アンヘレス国際空港は午前6時に運航を停止し、正午前に再開した。
専門家によると、火山灰は視界を悪くするだけでなく、研磨剤として作用し、航空機の翼や胴体にダメージを与える可能性があるため、特に注意が必要だという。
ポポカテペトル山はメキシコシティ中心部の南東約70kmに位置し、今週活動を活発化させた。
地元メディアによると、市内の11の町・村の学校が休校したという。
メキシコ国立防災センターは20日早朝に観測された噴火について、「中程度の量の火山灰が噴出した」とツイートしている。
当局はポポカテペトル山の警戒レベルを「イエロー(フェーズ3)」としている。これは避難命令の1段階手前にあたり、火口から半径12km圏内への立ち入りを禁じ、周辺住民に避難に備えるよう勧告するものである。