メキシコ当局、トレンデアラグアの構成員6人逮捕、南米ベネズエラのギャング
トレンデアラグアはベネズエラ中部アラグア州の刑務所で発足したギャングで、現在は中南米各地に勢力を伸ばしているとされる。
.jpg)
メキシコ当局は13日、首都メキシコシティで南米ベネズエラのギャング「トレンデアラグア」の構成員とされる男女6人を逮捕したと発表した。逮捕されたのは5人の男と1人の女で、麻薬取引、恐喝、人身売買など複数の重罪に関与した疑いがあるとされる。捜査の過程で麻薬や拳銃、恐喝の記録などが押収されたという。
トレンデアラグアはベネズエラ中部アラグア州の刑務所で発足したギャングで、現在は中南米各地に勢力を伸ばしているとされる。麻薬密輸や人身売買、恐喝、性産業への搾取など多岐にわたる犯罪に関与しており、国際的な広がりを見せている。米政府は同組織を外国テロ組織に指定し、その脅威が広く指摘されている。
メキシコ治安当局によると、今回の逮捕は数か月にわたる監視活動の結果であり、容疑者らの活動実態や関連ネットワークの解明を進める契機になるとみられている。押収物の分析や関係者への取り調べが今後の捜査の焦点となる。
トレンデアラグアの存在は近年、中南米地域の国家や治安当局にとって大きな問題となっている。スペインでも昨年11月、トレンデアラグアとみられる組織が摘発され、13人が逮捕されるなど欧州でも活動が確認されている。スペイン警察は麻薬取引や資金洗浄などを行う拠点として活動していたとして、摘発を進めた。
メキシコ国内ではトレンデアラグアが現地の麻薬カルテルや犯罪組織と連携したり、移民コミュニティーを巻き込んだ人身取引の拡大に関与しているとする報告もあり、治安当局は複雑な犯罪ネットワークの解明に苦慮している。専門家は、移民問題や経済的な弱さに付け込む形で組織が勢力を拡大しているとの見方を示している。
メキシコ政府はこの逮捕を機にトレンデアラグアや他の国際的な犯罪組織への対策を強化するとしている。当局も国内治安の安定と国際的な犯罪ネットワークの排除を両立させる必要があると強調している。捜査当局は、逮捕者の国外とのつながりやメンバーシップに関する追加情報を求め、さらなる摘発へとつなげる方針だ。
一方、米国との連携も強化されており、麻薬取締や人身売買対策を共同で進めることが両国の治安戦略の一環として位置付けられている。トレンデアラグアは国境を越えた犯罪組織として取り締まりの対象となり、今回の逮捕はその動きの一環といえる。
今回の逮捕はメキシコ治安当局による国際的な犯罪組織への圧力の一例で、今後も同様の捜査・摘発が続く見込みである。
