◎アカプルコはメキシコを代表する人気観光地のひとつだったものの、数年前から麻薬カルテルとギャング関連の抗争が続発し、観光業が壊滅的な被害を受けた。
メキシコ南部ゲレロ州のリゾート地アカプルコで男性4人と女性2人の遺体が発見された。捜査当局が21日、明らかにした。
それによると、現場はアカプルコ郊外のビーチ近く。6人はいずれも両手を縛られ、顔に粘着テープを巻き付けられていたという。
地元テレビ局は関係者の話しとして、「不審な車がとまっているという通報があり、警察が確認したところ、車のすぐ近くに遺体が積み上げられていた」と伝えている。
被害者の身元と死因は明らかになっておらず、警察が殺人を視野に捜査している。
アカプルコはメキシコを代表する人気観光地のひとつだったものの、数年前から麻薬カルテルとギャング関連の抗争が続発し、観光業が壊滅的な被害を受けた。
ゲレロ州の支配権を争う麻薬組織ファミリア・ミチョアカーナや他のカルテル傘下ギャングは対立組織の構成員を拷問し、ダクトテープやビニール袋を頭に巻いたりして窒息死させることがある。
アカプルコ市内では先週、5人のバラバラ死体が発見された。うち1人は近隣の町議会選に立候補していた男性候補であった。
今月初めにはアカプルコ警察の交通部門のトップが何者かに射殺されている。
2月には市内のビーチで拷問を受けたとみられる男性2人の遺体が発見された。警察によると、2人の死因は外傷性ショックとみられ、全身に切られたり、焼かれたような跡があったという。