◎アカプルコはメキシコを代表する人気観光地のひとつだったものの、数年前からカルテルとギャング関連の抗争が続発し、観光業が壊滅的な被害を受けた。
メキシコ南部ゲレロ州のリゾート地アカプルコで男性2人の絞殺体が見つかった。地元警察が22日、明らかにした。
それによると、遺体はアカプルコ中心部の通りに面したビーチの砂の中から発見されたという。
地元テレビ局は関係者の話しとして、「2人の身体には拷問を受けた跡があり、首の周りに紫色のアザができていた」と伝えている。
アカプルコはメキシコを代表する人気観光地のひとつだったものの、数年前からカルテルとギャング関連の抗争が続発し、観光業が壊滅的な被害を受けた。
ゲレロ州の支配権を争う麻薬組織ファミリア・ミチョアカーナや他のカルテル傘下ギャングは対立組織の構成員を拷問し、ダクトテープやビルール袋を頭に巻いたりして窒息死させることがある。
中央政府はアカプルコに州兵の兵舎30カ所以上建設すると約束した。
ゲレロ州には陸軍兵士約6500人と州兵約1万人が追加配備されたにもかかわらず、暴力事件が多発している。
アカプルコを含む州内の観光地では先月下旬、カルテルの暴力に抗議するバス・タクシー運転手数百人がストライキを決行した。
アカプルコの商工会議所によると、カルテルやギャングの脅迫・攻撃により、市内のタクシーの約90%が営業を自粛しているという。