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メキシコ大統領、米軍による国内軍事作戦の可能性を否定

トランプ米大統領はメキシコ政府が望むのであれば、メキシコに米軍を派遣し、麻薬カルテルを取り締まる用意があると申し出ていた。
2025年11月3日/メキシコ、首都メキシコシティ、シェインバウム大統領(ロイター通信)

メキシコのシェインバウム(Claudia Sheinbaum)大統領は4日、米軍がメキシコ国内で活動することを改めて否定した。

米NBCニュースは前日、政府高官などの話しとして、トランプ政権がメキシコ国内での麻薬カルテル対策作戦の詳細な計画の策定を開始し、それには兵士や将校の派遣が含まれていると報じた。

シェインバウム氏は定例会見でNBCの報道について質問され、「そのようなことは起こらないし、我々はそのようなことを承認しない」と答えた。

トランプ(Donald Trump)米大統領はメキシコ政府が望むのであれば、メキシコに米軍を派遣し、麻薬カルテルを取り締まる用意があると申し出ていた。

シェインバウム氏はこれを拒否し、自国だけで違法麻薬フェンタニルを含む薬物の密輸などに対処できると強調している。

米海軍は9月、外国テロ組織に指定されているベネズエラの麻薬組織トレンデアラグアが運航する麻薬輸送船を空爆し、構成員11人を殺害。その後、さらに13隻の麻薬密輸船を爆撃した。

これまでに破壊された船舶は14隻、死者は61人に上っている。

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