メキシコ大統領、米国による航空13路線の認可取り消しに反対
米国のダフィー運輸長官は28日、「メキシコは3年間にわたり、米航空会社のフライトを違法にキャンセルおよび凍結し、何の罰も受けなかった」と非難し、米国行き13路線の認可を取り消したと発表した。
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メキシコのシェインバウム(Claudia Sheinbaum)大統領は29日、米国がメキシコ航空会社の米国行き13路線の認可を取り消したことに反対すると表明した。
シェインバウム氏は定例会見で、外相が米国務長官との会談を要請し、「一方的な措置」の根拠を示すよう求め、「合意に達することができると確信している」と強調した。
米国のダフィー(Sean Duffy)運輸長官は28日、「メキシコは3年間にわたり、米航空会社のフライトを違法にキャンセルおよび凍結し、何の罰も受けなかった」と非難し、米国行き13路線の認可を取り消したと発表した。
ダフィー氏は3カ月前、メキシコ政府が米航空会社のフライトスロットの一部を廃止し、米貨物輸送会社に首都メキシコシティでの事業移転を強制した決定を受け、メキシコ政府に対し必要な措置を講じると警告していた。
フライトスロット(発着枠)は航空会社が空港の滑走路を離着陸に利用できる「時間帯」のこと。
空港の処理能力には限界があるため、国交省のような管制機関が混雑空港において、安全かつ円滑な運航を確保するために航空会社へ配分する。
米運輸省はメキシコが2022年に米航空会社のスロットを取り消し、米国の全貨物航空会社に事業移転を強制して以来、二国間航空協定を順守していないと非難してきた。
シェインバウム氏はこの問題に関する航空会社の見解を把握するため、31日に航空各社の幹部と会談する予定である。
