▽米軍は現在、南部のメキシコ国境で麻薬カルテルに対する空中監視を強化し、情報収集を行っている。
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メキシコのシェインバウム(Claudia Sheinbaum)大統領は18日、米政府がドローンを使ってメキシコの麻薬カルテルを監視しているという報道について、憶測を避けるよう促した。
米CNNニュースは中央情報局(CIA)がMQ9リーパーを使ってメキシコ領内の麻薬カルテルを監視していると報じた。
シェインバウム氏は定例会見でこの報道について質問を受け、「小さなキャンペーンの一環でしょう」と答えた。
シェインバウム氏が言う 「小さなキャンペーン 」とは、トランプ(Donald Trump)大統領の安全保障キャンペーンのことなのか、それともカルテルをターゲットにした米政府のメディアキャンペーンのことなのかは定かではない。
メキシコ領内で米当局が秘密裏に監視任務を行っていることは確認されていない。CNNは情報筋の話しを引用しているが、真偽は不明である。
米軍は現在、南部のメキシコ国境で麻薬カルテルに対する空中監視を強化し、情報収集を行っている。
トランプ氏は就任初日に麻薬カルテルを「外国テロ組織」に指定する大統領令に署名。メキシコ、コロンビア、ベネズエラなどの麻薬カルテルが対象となる。
これにより、麻薬カルテルは国際テロ組織アルカイダやイスラム国(ISIS)、イエメンの親イラン武装組織フーシ派などと同じ扱いを受ける可能性が出てきた。
トランプ氏は米国に流入するフェンタニルと不法移民に麻薬カルテルが深く関与しているとして、取り締まりを強化すると公言してきた。
またトランプ氏はメキシコ国境に数千人規模の軍隊を追加派遣し、不法移民や麻薬密売捜査に協力しなければ、最大の貿易相手国であるメキシコに関税を課すと脅している。
シェインバウム氏は先週、「米軍による空中監視を知っているが、米国領土内であるため、何の心配もしていない」と述べていた。
またシェインバウム氏は米国が領空を侵犯するとは考えていないと強調した。