◎バニーさんのツアーチケットを販売するメキシコの企業は12万枚のチケットをうまく処理できなかった可能性がある。
2022年12月9日/メキシコ、首都メキシコシティ、ラッパーのバッド・バニーさん(Eduardo Verdugo/AP通信)

メキシコのオブラドール(Andrés Manuel López Obrador)大統領は14日、プエルトリコ出身の超人気ラッパー、バッド・バニー(Bad Bunny)さんに首都メキシコシティで無料コンサートを行うよう要請した。

国家元首がラッパーに要請を行うのは異例。

オブラドール氏は声明で、「あなたに出演料を支払うことはできないが、照明、ステージ、音響システム、首都の巨大広場に会場を設置する費用は政府が負担する」と主張した。

またオブラドール氏は「この無料ライブはあなたのライブに参加できなかったファンと連帯感を示すことになるだろう」と述べた。

オブラドール氏は「チケット偽造問題や詐欺の影響であなたのライブに参加できなかったファンの姿を見ると心が痛む」と述べ、要請に応じるよう促した。

AP通信によると、バニーさんの所属事務所は質問に答えなかったという。

メキシコの消費者保護庁によると、バニーさんのツアーチケットを販売するメキシコの企業は12万枚のチケットをうまく処理できなかった可能性があるという。

同庁は声明で、「12万枚に対し450万件の申し込みがあり、会社はチケットを多く売り過ぎた可能性がある」と述べている。

さらに、正規のチケットを持っていた一部のファンが会場に入れなかったという申し立てが相次ぎ、同庁は調査を進めているようだ。

チケット販売会社は声明で、「9日のライブでは前例のない数の偽チケットがゲートで提示され、混乱を引き起こした」と述べている。

報道によると、チケット読み取りシステムで不具合が発生し、正規のチケットを持っていた一部の人も入場できなかったという。システム不具合の詳細は明らかになっていない。

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