メキシコ・チアパス州警察が武装ドローン公表、麻薬カルテル対策
警察はカルテルがロケットランチャーや重火器、IED(即席爆発装置)を投下するドローンを活用する中、対応を急いでいる。
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メキシコ南部チアパス州の警察が24日、グアテマラ国境地帯の支配権を争う麻薬カルテルに対抗するため、武装ドローン部隊を編成したと明らかにした。
警察はカルテルがロケットランチャーや重火器、IED(即席爆発装置)を投下するドローンを活用する中、対応を急いでいる。
チアパス州保安局の長官は声明で、「この武装ドローンは銃器を搭載したり、消火活動に活用できる」と明らかにしたが、交戦規定については説明しなかった。
同州警察が共有した写真には下部に半自動小銃を搭載したドローンが写っていた。
麻薬カルテルの暴力に直面するミチョアカン州などでも、警察がカルテルの武装ドローンに対抗する方法を模索中。信号を妨害したり、網を射出して空から落とすなど、様々な対策をテストしている。
チアパス州では複数の麻薬カルテルやギャングが麻薬密売や移民の売買をめぐり、10年以上前から血生臭い縄張り争いを繰り広げてきた。
地元メディアによると、チアパス州では世界最大の麻薬組織シナロア・カルテルとその宿敵であるハリスコ新世代がグアテマラ国境沿いで支配権を争っているという。
米政府は2月、シナロア・カルテルやハリスコ新世代など、中南米の8つの麻薬組織を外国テロ組織に指定した。