◎この動画は南部ゲレロ州チルパンシンゴ郊外で撮影されたとみられる。
メキシコ、南部ゲレロ州アカプルコの通り(Henry Romero/ロイター通信)

メキシコの警察当局は21日、麻薬カルテルの構成員とみられる男たちが死体を蹴ったり、燃やしたりする動画を確認したと明らかにした。

この動画はX(旧ツイッター)などで拡散。迷彩服を着た男たちが死体を撃ち、蹴り、燃やすところが映っている。

動画には森の中で血まみれになった死体の上に立ち、罵声を浴びせたり、大笑いする男たちが映っている。

その後、男たちは死体を蹴っ飛ばし、唾を吐き、何度も撃ち、服を脱がせ、火をつけた。

殺された者の中には最後の抵抗を試みようとする男が映っている。この男は迷彩服を着た男の足を掴もうとするものの、失敗し、罵声を浴びた後、射殺された。

この動画は南部ゲレロ州チルパンシンゴ郊外で撮影されたとみられる。

ゲレロ州当局は20日遅く、「人里離れた集落の山林で黒焦げになった5人の遺体を発見した」と明らかにした。

オブラドール(Andrés Manuel López Obrador)大統領は21日の定例会見でこの事件に言及。「これまでに12体の遺体が見つかったと報告を受けている」と述べた。

またオブラドール氏は「2つの犯罪組織の抗争が虐殺に発展したとみられる」と説明した。

動画には少なくとも15人の死体が映っている。迷彩服を着た男の1人は嬉しそうにカメラに手をふり、死体を焼くよう仲間に指示を出していた。

地元メディアによると、ゲレロ州の支配権を争う麻薬組織「ファミリア・ミチョアカーナ」が対立するギャングの構成員を処刑したとみられる。

ファミリア・ミチョアカーナは対立組織の構成員を斬首したり、硫酸の中に入れて溶かしたり、家畜を解体する機械に入れてバラバラにするなど、凶悪な殺人動画をインターネットで公開している。

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