◎フェンタニルは2ミリグラム服用しただけで死に至る可能性があり、その効果はモルヒネの100倍といわれている。
メキシコ当局は2日、ココナッツに詰められたフェンタニル錠剤約300kgを押収したと発表した。
報道によると、麻薬入りココナッツは北部ソノラ州の高速道路を走行していたトラックで見つかったという。
州検察は声明で、「警察は1日遅くにフェンタニルを押収した」と述べている。
警察は運転手の身柄を拘束したと伝えられているが、詳細は不明。
州検察が公開した写真には、半分に割れたココナッツの中にフェンタニルとみられる錠剤が入ったビニール袋が入っている。
現場の高速道路は米アリゾナ州の国境検問所に続いている。
フェンタニルは2ミリグラム服用しただけで死に至る可能性があり、その効果はモルヒネの100倍といわれている。
メキシコの麻薬カルテルは中国から輸入した合成オピオイドからパニック障害治療薬ザナックス(Xanax)、アデラル(Adderall)、オキシコンチン(OxyContin)などの処方薬に見せかけた薬物を製造し、西側の豊かに国に送っている。
米国に持ち込まれるフェンタニル錠剤の大半がメキシコ産だ。
米国では毎年数万人がフェンタニルの過剰摂取で死亡していると考えられている。その多くは自分がフェンタニルを服用していることに気づかない。2020年4月~2021年4月の死者数は初めて10万人を超えた。