◎メキシコ海軍が今年押収したメタンフェタミンはこれで120トンを超えた。
メキシコ海軍がオーストラリア行きの貨物船から液体メタンフェタミンが入ったボトル7200本を押収した。地元当局が26日、明らかにした。
それによると、液体メスは太平洋岸のマンサニジョ港に停泊していたリベリア船籍の船舶で発見されたという。
この船は豪に向かっていた。
AP通信は関係筋の話として、「船舶には約10トンの液体レスが積まれていた」と伝えている。そのボトルにはメスカル(メキシコ産の蒸留酒)のブランドシールが貼られていた。
メキシコ海軍が今年押収したメタンフェタミンはこれで120トンを超えた。
メタンフェタミン(俗称メス、スピード、チョークなど)はアンフェタミンより依存性が強く、簡単に作ることができるため、アヘンやヘロインに取って代わり、東南アジア・中東・西欧の主要な違法薬物となった。
メスの国際取引を支配しているメキシコの麻薬カルテルが豪にメスを密輸しようとしたのはこれが初めてではない。
香港当局は昨年、メキシコ発豪行きの貨物船から約590万ドル相当の結晶メスを押収。その数日後にはメキシコから香港の港に到着した貨物船で約2トンの液体メスが押収された。
この液体メスはココナッツウォーターと書かれたボトルに入れられていた。
当局はこの液体メスの末端価格を11億香港ドル(約200億円)と推定。香港史上最大の摘発となった。