◎海軍は北東部タマウリパス州に拠点を置く麻薬組織「湾岸カルテル」から分裂した組織のリーダーを逮捕した。
メキシコ海軍が米国人4人を誘拐し、うち2人を殺害したとされる麻薬組織のリーダーを逮捕した。現地メディアが19日に報じた。
それによると、海軍は北東部タマウリパス州に拠点を置く麻薬組織「湾岸カルテル」から分裂した組織のリーダーを逮捕したという。
地元テレビ局は関係者の話しとして、「海兵隊と警察の合同チームはタマウリパス州ヌエボラレドの隠れ家に身を潜めていたギャングのリーダーを逮捕した」と伝えている。
この組織は昨年3月に米国人4人を誘拐、うち2人を殺害したとされる。
当局は容疑者の氏名を明らかにしていないが、地元メディアは湾岸カルテルから分裂したギャング「サイクロン」のリーダー「サイクロン19(通称)」が逮捕されたと伝えている。
別の地元メディアは「サイクロン19とその部下がヌエボラレドのショッピングモールで逮捕された」と報じている。
タマウリパス州当局は2022年、サイクロンのリーダーの逮捕につながる情報に15万ドルの報奨金をかけていた。
サイクロンは湾岸カルテルから分離した複数の組織の中で最も暴力的な派閥とされる。地元メディアによると、「スコーピオンズ」と呼ばれる別の派閥も米国人誘拐に関与している可能性があるという。