◎警察は米テキサス州国境近くの道路でカメラマンの遺体を発見した。
2023年3月28日/メキシコ、北部チワワ州シウダー・フアレスの移民収容施設前(Jose Luis Gonzalez/ロイター通信)

メキシコ北部チワワ州シウダー・フアレスで地元新聞社の男性カメラマンの射殺体が発見された。警察当局が16日、明らかにした。

それによると、警察は米テキサス州国境近くの道路でカメラマンの遺体を発見したという。

このカメラマンが所属する地元紙は声明で、「遺体は車内に放置されていたと警察から報告を受けた」と明らかにした。

死因は明らかにされていないが、地元テレビ局は関係者の話しとして、「遺体には銃痕が10カ所以上あった」と伝えている。

報道によると、男性の携帯電話は電源が切れた状態で、現場に残されていなかったという。

シウダー・フアレスは米テキサス州と国境を接し、メキシコで最も治安の悪い都市のひとつとされ、麻薬組織「シナロアカルテル(Sinaloa Cartel)」の支援を受けるギャングなど、複数の武装集団が支配権を争っている。

チワワ州の検察当局は声明で、「襲撃者は男性の携帯とカメラを奪い、逃亡したものとみられる」と述べた。

米国の非営利団体ジャーナリスト保護委員会(CPJ)は16日、この殺人事件を非難し、当局に徹底調査を要求した。

今年メキシコで殺害されたジャーナリストはこれで5人目。昨年は過去最悪の13人であった。

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