メキシコ当局、火葬場で383人の遺体発見、麻薬組織の処理施設か
これほど多くの遺体が放置されていた理由は不明。警察が所有者から話しを聞いている。
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メキシコ北部チワワ州シウダー・フアレスの火葬場で383人の遺体と損壊した6人の遺体が見つかった。当局が6月30日、明らかにした。
州検察によると、これらの遺体は死亡してから少なくとも3~4年経過していたという。
遺体は26日に発見され、火葬場の所有者と従業員が逮捕された。
地元テレビ局は情報筋の話しとして、「この火葬場は市内の6つの葬儀社と提携していた」と伝えている。
これほど多くの遺体が放置されていた理由は不明。警察が所有者から話しを聞いている。
シウダー・フアレスはメキシコで最も治安の悪い都市のひとつ。世界最大の麻薬組織シナロア・カルテルの支援を受けるギャングなど、複数の武装集団が支配権を争っている。
ロイター通信は専門家の話しとして、「麻薬カルテルの支配下にある町の葬儀社は同組織の指示で対立勢力の遺体を処理している」と伝えている。
今年3月には行方不明者を捜索するNGOが西部ハリスコ州の施設で何百もの靴やリュックサックなどの所持品とともに、数百の人骨を発見した。
この施設はシナロア・カルテルの宿敵であるハリスコ新世代が運営し、「人間屠殺場」と名付けられた。