◎事件はチアパス州のグアテマラ国境近くにある町で1日遅くに発生。2人の兵士がトラックと2台の乗用車に向けて発砲した。
メキシコ南部チアパス州のグアテマラ国境近くで陸軍兵士がトラックに向けて発砲し、移民6人が死亡した。国防省が2日、明らかにした。
それによると、事件はチアパス州のグアテマラ国境近くにある町で1日遅くに発生。2人の兵士がトラックと2台の乗用車に向けて発砲したという。
兵士がトラックを確認したところ、エジプト、ネパール、キューバ、インド、パキスタン、その他数カ国の移民が乗っていた。
国防省によると、4人が現場で死亡、12人が病院に搬送され、うち2人がその後死亡したという。
州検察は死傷した16人全員が銃創を負っていることを確認した。一部の地元メディアはトラックから銃器が見つかったと報じているが、詳細は不明だ。国防省は銃器が発見されたかどうかには言及していない。
トラックと乗用車には合計33人の移民が乗っていた。地元メディアによると、この地域では複数の麻薬カルテルやギャングが移民の売買に関与しているという。
移民たちは組織に数千ドルを支払い、米国国境を目指す。組織はトラックに移民を詰め込んで輸送することが多い。
国防省は発砲した兵士2人の職務を解除した。2人は今後、軍法会議にかけられる可能性がある。
中南米の移民たちは中米諸国とメキシコを巻き込んで米南部国境を目指す。米当局が昨年拘束した移民は250万人に達した。