ミス・ユニバース2025、メキシコ代表に栄冠、ディレクターの嫌がらせに屈せず
ボッシュさんは競技中にタイのナショナルディレクターから叱責を浴びたが、今回の勝利でその正当性を証明した。
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タイの首都バンコクで20日、第74回ミス・ユニバース世界大会の決勝が行われ、メキシコ代表のファティマ・ボッシュ・フェルナンデス(Fátima Bosch Fernández、25歳)さんが優勝した。
メキシコのシェインバウム(Claudia Sheinbaum)大統領は21日の定例会見でボッシュさんを称賛。「女性たちの模範である」と称えた。
ボッシュさんは競技中にタイのナショナルディレクターから叱責を浴びたが、今回の勝利でその正当性を証明した。
シェインバウム氏は記者団に対し、「不当だと感じた時に声を上げた姿勢が素晴らしい。まさに模範だ」と語った。
またシェインバウム氏は「黙っている方が美しいという古い考えは過去のもの。女性が発言し参加する時こそ、真の美しさが輝く」と述べた。
ボッシュさんの優勝が発表されると、観客席から歓声と叫び声が沸き起こり、有頂天の支持者たちがメキシコ国旗を振った。
ボッシュさんの出身地タバスコ州では野球場に数千人が集まり、大会を観戦。夜遅くまで祝賀ムードが続いた。
今月初めにライブ配信された動画には、ミーティング中に大会を運営するタイのディレクターがボッシュさんを叱責する様子が映っていた。
ディレクターはボッシュさんがタイのプロモーション活動を十分に行っていないと非難。メキシコ代表の事務局長がプロモーション活動を妨害するようボッシュさんに指示したと示唆したとされる。
ディレクターはこの叱責の中でボッシュさんを「愚か者」と侮辱したとみられる。
ディレクターはこの発言を否定している。
ボッシュさんが侮辱に反論すると、ディレクターは「発言の機会は与えていない」と述べ、黙らせようとした。その後、警備員を呼び、ボッシュさんを部屋から連れ出した。
このやり方に他の出場者が反発。一斉に立ち上がり、連帯を示すように退場した。これに対しディレクターは「着席しなければ脱落させる」と脅した。
ディレクターはその後、出場者たちに公に謝罪した。
