メキシコ市長暗殺事件、リーダー格の男逮捕、政府が発表
この事件は11月1日に発生。17歳の少年がウルアパンのマンソ(Carlos Manzo、40歳)市長を銃撃・殺害した。
-2.jpg)
メキシコ政府は19日、捜査当局が中西部ミチョアカン州ウルアパンの市長暗殺事件に関与したとされる男を逮捕したと発表した。
ハルフッシュ(Omar Garcia Harfuch)治安・市民保護相は記者会見で、逮捕された男は麻薬組織「ハリスコ新世代」と関係があると語った。
この事件は11月1日に発生。17歳の少年がウルアパンのマンソ(Carlos Manzo、40歳)市長を銃撃・殺害した。
警察はその後、容疑者2人を逮捕。17歳少年はその場で射殺された。
ハルフッシュ氏によると、何者かに殺害された男性2人の携帯電話を解析し、この男にたどり着いたという。
ミチョアカン州検察も声明を発表。男が18日午後に逮捕されたと報告した。
当局は男の身元と認否を明らかにしていない。
ハルフッシュ氏は記者団に対し、「この男はハリスコ新世代とつながりがあり、関連組織のリーダー格とみられる」と語った。
またハルフッシュ氏は「この男は暗殺前に実行犯と接触していたとされる男性2人の殺害にも関与した可能性がある」と説明した。
この2人の遺体は11月10日にミチョアカン州内の幹線道路沿いで発見された。
ミチョアカン州はメキシコで最も危険な州のひとつであり、その大半が世界最大の麻薬組織「シナロア・カルテル」やそのライバルであるハリスコ新世代の支配下に置かれている。
ミチョアカン州では昨年10月にシェインバウム(Claudia Sheinbaum)大統領が就任して以来、マンソ氏を含む7人の市長が殺害されている。
メキシコは紛争地を除いて、世界で最も危険な国のひとつであり、麻薬戦争の犠牲者は35万~40万人、それに巻き込まれて行方不明になった人は12万人以上と推定されている。
