メキシコ中部グアナフアト州で銃乱射事件、11人死亡

地元テレビ局はパーティー中に複数人が銃を乱射したと報じているが、詳細は不明だ。
メキシコ、中部グアナフアト州サラマンカ郊外、陸軍兵士と警察官(Getty Images)

メキシコ中部グアナフアト州で銃乱射事件が発生し、少なくとも11人が死亡、20人が病院に搬送された。地元当局が25日、明らかにした。

それによると、事件は同州イラプアトの住宅地で24日遅くに発生。10代の少年1人を含む11人が殺害された。

州検察は声明で、「少なくとも20人が銃創を負い、病院で治療や手当てを受けている」と明らかにした。

シェインバウム(Claudia Sheinbaum)大統領もSNSに声明を投稿。「子供を含む大勢が死傷したという報告を受けた」と書いた。

検察はその後、死亡した1人が17歳の少年であることを確認した。

逮捕者は出ていない。

地元テレビ局はパーティー中に複数人が銃を乱射したと報じているが、詳細は不明だ。

ソーシャルメディアで拡散した動画には、住宅の庭でバンドの演奏に合わせて人々が踊る様子が映っており、その後銃声が鳴り響いた。

グアナフアト州はメキシコで最も危険な州のひとつであり、世界最大の麻薬組織「シナロア・カルテル」やその宿敵「ハリスコ新世代」、麻薬組織「湾岸カルテル」などが支配権をめぐって長年抗争を繰り広げてきた。

州検察によると、別の地域で24日に少なくとも5人が殺害されたという。

メキシコはシリアやアフガンなどの紛争地を除いて、世界で最も危険な国のひとつであり、麻薬戦争の犠牲者は35万~40万人、それに巻き込まれて行方不明になった人は12万人以上と推定されている。

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