ジャマイカ総選挙、与党・労働党が勝利、投票率39.5%
ジャマイカ労働党(JLP)の獲得議席は34議席、人民国家党(PNP)は29議席。投票率は39.5%であった。
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中米ジャマイカの与党・ジャマイカ労働党(JLP)が9月3日に行われた総選挙での勝利を宣言し、ホルネス(Andrew Holness)首相の3選が決まった。現地メディアが4日に報じた。
選挙管理委員会によると、下院議会選(定数63)におけるJLPの獲得議席は34議席、人民国家党(PNP)は29議席。投票率は39.5%であった。
ホルネス氏はPNPが敗北を認めた後、支持者に対し、「厳しい戦いであった」と語った。
ホルネス氏は選挙期間中、失業率を3.3%まで低減させたことや、貧困・犯罪対策により、国の治安が改善したことをアピールした。
またホルネス氏は所得税率を25%から15%に引き下げ、最低賃金を週1万6000ジャマイカドル(約1万4800円)から3万2000ジャマイカドル(約2万9600円)に数年かけて倍増させることを約束した。
PNPは独自の税制改革を公約し、JLPの政策を批判したが、支持を伸ばすことはできなかった。
ジャマイカの議会はイギリス型の議会制度を採用する二院制で構成されている。
上院(セネート)と下院(代議院)からなり、立法権を担う。
下院は63議席で、国民による選挙で選出され、政権の中心をなす。
上院は21議席で、首相と野党指導者の助言に基づいて総督が任命する。
国家元首はイギリス国王で、総督がその代理を務めるが、実際の政治権限は首相と議会にある。
議会は法律の制定、予算の審議、行政の監視などの役割を果たす。
ジャマイカは中米・カリブ地域の中でも特に犯罪率が高い国の一つとされている。