IMF、メキシコ経済緩やかに改善と予測、債務削減を要請
IMFはメキシコの25年経済成長率をプラス1.0%、26年をプラス1.5%と予測している。
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国際通貨基金(IMF)は19日、今年のメキシコの経済成長は低迷を続けるものの、26年にはわずかに回復すると予測した。一方で、長期的な経済安定を確保するには財政・構造改革が必要だと警告した。
IMFは声明でメキシコの経済見通しについて、「貿易摩擦、インフラ格差、財政上の脆弱性によって曇っている」と指摘した。
またIMFは、同国の金融安定性に対するリスクは低いようだとし、米国からの需要が予想以上に強まり、メキシコが米国・カナダとの貿易協定で有利な評価を得られれば、経済見通しは改善する可能性があると述べた。
IMFはメキシコの25年経済成長率をプラス1.0%、26年をプラス1.5%と予測している。
IMFによると、シェインバウム政権の現在の政策では、公的債務の比率が2030年までにGDP比で61.5%まで上昇する可能性があるという。
IMFは声明の中で、「メキシコが極めて強力な政策と政策枠組みを堅持してきた実績は、不透明な経済環境を乗り切る上で重要な資産となっている。関税や貿易不透明感の影響は継続するものの、2026年には成長がやや加速すると予想される」と述べた。