IMF、ホンジュラス融資(4回目)で合意、理事会承認へ
IMFはホンジュラスに対して経済安定化と構造改革を支援するため、2023年9月に総額約8億2200万ドルの支援枠を承認した。
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国際通貨基金(IMF)は26日、中米ホンジュラスとの間で、同国向け融資プログラムの4回目の審査を完了するための協議で合意に達したと発表した。これにより、今年後半に約1億2000万ドルの融資が可能となる。
IMFはホンジュラスに対して経済安定化と構造改革を支援するため、2023年9月に総額約8億2200万ドルの支援枠を承認した。この枠組みは拡張信用供与枠(ECF)と拡張基金供与枠(EFF)を組み合わせたもので、ホンジュラス政府の改革計画を支援することを目的としている。
IMFは26日の声明で、ホンジュラス政府と第4回目のレビューに関するスタッフレベルの合意に達したと発表した。この合意に基づき、IMFの理事会の承認を経て、約1億2000万米ドルの資金供給が予定されている。
ホンジュラス経済は、25年上半期に実質GDPが3.9%成長し、インフレ率は8月時点で4.2%にとどまるなど、堅調な経済成長を維持している。また、国際準備資産は97億米ドルに増加し、外部ショックへの耐性が強化されている。これらの成果は、健全な財政運営と積極的な金融・為替政策の結果である。
IMFはホンジュラス政府が構造改革を進め、透明性とガバナンスの強化に取り組んでいることを評価している。特に、2026年の金融行動タスクフォース(FATF)による評価を前に、マネーロンダリング対策や腐敗防止の強化が重要な課題とされている。
ホンジュラスはIMFとの協力を通じて、経済の安定化と持続可能な成長を目指している。IMFの支援は、財政政策、金融政策、構造改革の各分野での進展を促進し、ホンジュラスの経済発展に寄与している。