◎米国立ハリケーンセンター (NHC)によると、ラファエルは8日朝の時点でメキシコ・ユカタン半島の北北東約370キロに位置し、時速15キロで北西に進んでいる。カテゴリーは2。
2024年11月8日/キューバ西部、ハリケーン・ラファエルにより全壊した家屋(AP通信)

カテゴリー3の大型ハリケーン・ラファエルがキューバを縦断し、何百もの民家が全壊した。現地メディアが8日に報じた。

ラファエルは6日午後から7日午前にかけて西部に上陸・横断。広い範囲で停電が発生した。

米国立ハリケーンセンター (NHC)によると、ラファエルは8日朝の時点でメキシコ・ユカタン半島の北北東約370キロに位置し、時速15キロで北西に進んでいる。カテゴリーは2。

<ハリケーンの勢力>
▽カテゴリー1:風速 33~44(m/s)
▽カテゴリー2:風速 43~49(m/s)
▽カテゴリー3:風速 50~58(m/s)
▽カテゴリー4:風速 58~70(m/s)
▽カテゴリー5:風速 70~(m/s)

ラファエルはメキシコに向かって進むと予想され、ユカタン半島沿岸は大荒れとなる見通し。

今のところハリケーン警報は発令されていない。ラファエルは勢力を弱め、来週初めまでメキシコ湾の中心を蛇行すると予想されている。

ラファエルは週の初めにジャマイカと英領ケイマン諸島を縦断し、停電と土砂崩れを引き起こした。6日夜にはキューバに突入し、新たな頭痛の種をもたらした。

キューバ東部では2週間前に上陸したハリケーン・オスカーの復旧作業が続いている。このハリケーンでは少なくとも6人が死亡、全土で停電が発生した。停電の復旧には4日を要した。

ラファエルも送電網に大打撃を与え、28万3000人が避難を余儀なくされ、少なくとも460棟の家屋が全壊した。

キューバ共産党は8日、首都ハバナの約14万3000世帯の停電が復旧したと発表したが、まだ多くの地域で停電が続いている。

キューバでは現在、経済・エネルギー危機により計画停電が常態化。1日数時間は当たり前、長い時は8時間を超える。

さらに食料不足とインフレが危機に拍車をかけ、コロナ禍以来、数十万人が国外に逃亡。その大半が米国を目指している。

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