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ジャマイカ、ハリケーン・メリッサの被害24年GDP比30%

メリッサは10月28日、ジャマイカ南部にカテゴリー5の勢力で上陸。その後、勢力を弱めながらキューバ方面に進み、消滅した。
2025年11月4日/ジャマイカ南部、ハリケーン・メリッサが直撃した沿岸部(ロイター通信)

ジャマイカのホルネス(Andrew Holness)首相は4日、ハリケーン・メリッサの被害状況について、24年GDPの28~32%に相当する被害をもたらした可能性があると明らかにした。

ホルネス氏は首都キングストンの議会で演説。「この見積もりはこれまでの被害評価に基づく”控えめ”なものであり、短期的な経済生産高は8~13%減少する可能性がある」と語った。

メリッサは10月28日、ジャマイカ南部にカテゴリー5の勢力で上陸。その後、勢力を弱めながらキューバ方面に進み、消滅した。

メリッサがジャマイカに上陸したときの中心気圧は892hps、最大風速は80メートルであった。

<ハリケーンの勢力>
▽カテゴリー1:風速 33~44(m/s)
▽カテゴリー2:風速 43~49(m/s)
▽カテゴリー3:風速 50~58(m/s)
▽カテゴリー4:風速 58~70(m/s)
▽カテゴリー5:風速 70~(m/s)

ホルネス氏は「復旧に向けた取り組みを加速させるため、政府は緊急措置を発動して、(債務に関する)財政規則を一時的に停止する」と述べた。

またホルネス氏は「地域同盟国・開発機関・民間セクターへの財政支援要請を進めている」と強調した。

被害の全容は明らかになっておらず、政府と関係自治体が調査を進めている。

ジャマイカでは4日時点で32人が死亡。救助隊が行方不明車の捜索を続けている。ハイチの死者は43人に達した。

ジャマイカの24年GDPは約200億ドルと推定されている。

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