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ハイチ、ハリケーン・メリッサによる死者43人に

ハイチ暫定大統領評議会は先週、このハリケーンで約1万2000棟の家屋が浸水し、約200棟が全壊したと発表。多数の道路が通行不能になっていると明らかにしていた。
2025年10月30日/ハイチ南部、川を渡る少年(AP通信)

ハイチ政府は4日、ハリケーン・メリッサによる死者が43人に達し、行方不明になっている13人の捜索を続けていると発表した。

メリッサは先月、ハイチやドミニカ共和国などに大雨をもたらした後、10月28日にジャマイカ南部にカテゴリー5の勢力で上陸。その後、勢力を弱めながらキューバ方面に進み、消滅した。

現地メディアによると、ハイチ南部で洪水や土砂崩れにより、30以上の集落が被害を受けたという。

南西部沿岸の地区では25人の死亡が確認された。

ハイチ暫定大統領評議会は先週、このハリケーンで約1万2000棟の家屋が浸水し、約200棟が全壊したと発表。多数の道路が通行不能になっていると明らかにしていた。

また政府は複数の地域で飲み水が不足しているとし、国連や国際NGOと連携して食料や飲料水、その他生活必需品を被災地に届けていると述べた。

ジャマイカでは4日時点で32人が死亡。救助隊が行方不明車の捜索を続けている。

両国の被害の全容は明らかになっておらず、政府と自治体が調査している。

米国とカリブ諸国におけるハリケーンシーズンは、毎年6月1日から11月30日までと定められている。この期間は大西洋の海水温が高まり、熱帯低気圧が発生しやすくなるため、特に8月から10月にかけて活動が最も活発になる。

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