◎女性活動家のヌニェスさんは東部エルパライソ県で18日に殺害された。
ホンジュラス、首都テグシガルパで行われたLGBTQプライドパレード(Getty Images)

ホンジュラス当局は20日、トランスジェンダーの女性活動家がバイクに乗った正体不明の武装集団に射殺されたと明らかにした。

殺害されたのはLGBTQ+(性的少数派)の権利活動を行っていた女性活動家のヌニェス(Melissa Núñez)さん42歳。

報道によると、ヌニェスさんは米国に20年以上居住し、最近ホンジュラスに戻ったという。

ホンジュラスの人権団体は事件を非難し、政府に行動を呼びかけている。

地元メディアによると、ホンジュラス国内では今年、LGBTQコミュニティに対する攻撃が35件確認されているという。これに嫌がらせや誹謗中傷は含まれていない。

ヌニェスさんは東部エルパライソ県で18日に殺害された。

地元警察によると、ヌニェスさんは友人の自宅を出た直後に銃撃を受けたという。

地元警察の報道官は20日の声明で、「武装集団はヌニェスさんを狙ったとみられる」と説明したが、それ以上の詳細は明らかにしなかった。

ヌニェスさんの姉によると、ヌニェスさんは米国で25年間生活し、昨年11月にホンジュラスに帰国したという。

AP通信はホンジュラスの首都テグシガルパに拠点を置く人権団体の話を引用し、「ヌニェスさんは生涯を通じてLGBTQコミュニティを支えてくれた」と報じている。

地元メディアによると、ホンジュラスを離れる同性愛者やトランスジェンダーの95%が暴力や差別、性指向を理由に攻撃を受けたり仕事をクビになったり、命にかかわる攻撃を受けたことがあるという。

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